8月11日に米商務省統計局から発表された6月の貿易統計によると、物品及びサービスを併せた輸出額は、1,709億ドルで、前月5月の輸出額1,750億ドルに比べ2.3%減少した。一方、6月の輸入額は、2,239億ドルで、前月5月の輸入額2,258億ドルに比べ、0.8%の減少となった。

輸出の減少が、輸入の減少を大幅に上回ったため、6月の貿易収支は531億ドルの赤字となったが、この赤字幅は2008年10月の595億ドルの赤字幅以来の高い数値となった。

物品の貿易に限ってみると、6月の輸出額は1,212億ドルで、前月の1,253億ドルに比べ3.2%減少した。輸入額は、1,888億ドルで前月5月の1,907億ドルに比べ1.0%の減少となった。

この結果、物品の貿易収支は、676億ドルの赤字で、前月(654億ドルの赤字)より赤字幅は3.3%拡大した。この676億ドルの赤字についても、2008年8月(-700億ドル)以来の最も高い数値となった。

統計発表に当たって商務省はコメントし、6月の数値は期待に反する数値ではあったが、今年上半期の輸出は前年上半期に比べ15.8%増加しており、2015年までに輸出を倍増するとのオバマ大統領の国家輸出戦略を達成できる状況にあるとしている。