2011年2月11日に米商務省から発表された2010年12月の貿易統計によれば、物品とサービスをあわせた輸出額は、前月より1.8%増えて1,630億ドルとなり、2008年7月以来の高水準となった。一方、輸入についても、前月より2.6%増え、2,035億ドルとなり、2008年10月以来の高水準となった。その結果、12月の貿易収支は、前月より赤字幅が5.9%増え、406億ドルの赤字となった。

主要な貿易相手国等については、中国向け輸出（101億ドル）がこれまでの最高を記録し、また日本との関係では、輸入額（114億ドル）は2008年10月以来の、さらに赤字幅（59億ドル）は2008年10月以来の高い水準となった。

物品の貿易に限ってみると、輸出1,166億ドル、輸入1,701億ドルはそれぞれ2008年8月、2008年10月以来の高い水準となった。貿易収支は、前月より4.4%悪化し、536億ドルの赤字となった。

2010年1年間の貿易は、輸出が1兆8,318億ドル、輸入が2兆3,297億ドルと前年より、それぞれ16.6%、19.7%増え、貿易収支も、赤字幅が32.8%増えて4,978億ドルの赤字となった。中国との貿易収支は、一国で2,731億ドルの赤字を計上し、これまでの記録を更新する結果となっている。