4月1日、韓国知識経済省から発表された2011年3月の貿易統計によれば、リビアの政情不安や日本の大震災といった海外の状況の中にあって、韓国からの3月の輸出額は前年同月比で30.3％増加し、486億ドルの一か月間の輸出額としてはこれまで最高額に達した。2011年1月～3月の第1四半期についても、輸出額は1,318億ドルで、これまでの四半期の輸出額としては最高額（過去の記録であった2010年第4四半期は1,287億ドル）となった。好調の要因は、石油製品や船舶輸出の伸びが特に大きかったことがあげられており、それぞれ87.8％、70.1％の伸びとなった（前年同月比）。また、重要な輸出品のほとんどは二桁の伸びとなっている。

主要な輸出市場については、オセアニア地域への輸出が前年比で116％増の大幅な伸びとなったほか、中国および日本向けの石油製品の輸出は、それぞれ72％、154.6％増となり、またアメリカ向け石油化学品の輸出は、139.1％もの増加を記録した。

中国は、全輸出額の25.8％を占めることとなり、韓国の最も大きな輸出市場となった。

一方、輸入についても大幅に拡大し、前年同月比で27.9％増え、455億ドルとなった。輸入増大の大きな要因の一つは、エネルギー関係製品の価格の高騰によるものと分析している。

3月の貿易収支は、前月2月の24.6億ドルの黒字からさらに増え、31億ドルの黒字となった。